お昼後の眠くなる授業も終わった。
「笹本ぉ?」
彩子に聞くと、たいそう嫌そうな顔をした。
どうやら、あまりいい噂がない人物のようだ。
「なんで、そんな問題児を気にするの?ダメだよ、関わっちゃ。今こうやって話にするだけでも何されるかわからない」
そんなにも危険人物なのか…。
気になる。気にしちゃいけないのだろうけど、あの目を見たからには、気になる。
「でも、あやこ…」
「あーはい、終わり!この話は終わり!」
相当良く思われてないのか。
「…そんな顔されても…。はぁ。仕方ないなぁ。カフェ行こ。そこで話すから。」
彩子は辺りを警戒しながら、帰る準備をした。
