沙智と私は、双子みたいだといわれた。

けど違う。

沙智は私よりも遥か前を歩いてた。
そして沢山のものを遺して、手の届かないところへ行ってしまった。


正直、嫉妬してた。
なんでも出来ちゃう沙智に。

恨みそうな時もあった。
でも、沙智やお母さんほどかけがえのないものはない。





貰った手紙に全て書いてある。

『笹本大雅を頼んだ。』

その後に小さな文字で




『日向なりの答えが、この世にあるはずです。』




沙智がくれたもの、お母さんがくれたものを大切に守り抜く。



私らしく私を、皆んなを愛する。