案の定、笹本くんは保健室を貸し切っている。



「…」


「笹本くん。」



反応はなし。



「聞いてください。」


「うぜぇ。関わんなよ。」

「そんなこと、できなっ!」


勢い良く壁に叩きつけられる。

「いた…。」


「さ、さも…」



「目障りなんだよ。てめぇ。」

「話したいこと、あるの…」


「俺はない。そのツラがムカつく。」









「……一度も、私の顔を見てないのに?」