「ううん、何もないよ。それより、ご飯まだだよね?今日はハンバーグにしよーかなって!」
私はスーパーの袋を揺らし、まーくんに笑顔を見せる。
「ハンバーグ………久しぶりだ」
言葉少なくても、まーくんが喜んでるのがわかった。
「ふふっ…」
つお笑ってしまうと、まーくんは恥ずかしさを誤魔化すように私からスーパーの袋を奪った。
「なら、俺に伝授してくれ」
「え、伝授??」
あ、もしかして料理の事………
今朝した、最低でも1品はまともな料理を作れるようにするって約束をしたっけ。
「ハンバーグ、作り方を知っていても、形にならない。故に、その制作過程に問題があるのだろう。そればっかりは師無くしては習得できないからな」
「あはは………」
そんなに難しく考えなくても(笑)真面目なのか、固いのか、わからなくなってきたな。


