「まーくん、学校ガンバレ!」
私は扉が開くと同時にまーくんに笑いかけた。
「るな殿…………るな殿も、仕事頑張れ」
まーくんは一瞬驚いたように目を見開き、嬉しそうに私に笑顔を返してくれた。
ープシューッ
扉が閉まり、電車の窓にまーくんが見える。私は手を振り、それを見送った。
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「おはよう、るな」
「おはよ、絵里香」
同僚の絵里香は私の席の隣ですでに仕事を始めていた。
「るな、この時間にくるなんて、早くない??」
「ん?あぁ……気分かな?」
いつも乗る電車より早かったし、まーくんの登校時間に合わせるとこうなるよね。
「えぇ~、年中NO残業DAYのるなが??早く来て仕事するなんて!!」
「ちょっ、私が仕事しない人間みたいに言わないでよね!」
失礼な奴め。まぁ、あながち間違いでもないんだけどね。


