「手………!!お、男であれば当然だ」
「ふふっ……」
平然そうにしてても、顔が真っ赤だし…
思わず笑ってしまうと、まーくんは不服そうにそっぽを向いてしまった。
そんな他愛の無い話をしていたら、すぐに駅まで着いてしまった。
『まもなく、○○行き電車が参ります、黄色い線の内側に…』
はたまた、駅に着いたと同時に電車が到着する。
「やった♪まーくん、今日はツイてるかもね!」
「満員御礼だがな」
まーくんは苦笑いしながら、私の手を引いて電車に乗る。自然と近くなる距離に胸が高鳴った。
というか、高鳴るな!!相手は高校生なのに!!なんて不健全な!!
「るな殿、大丈夫か?」
「あはは、大丈夫」
まーくんは、私が潰されないように腕を突っ張り、空間を作ってくれていた。
それはありがたいんだけど…………
腕の中にいるせいで、まーくんの吐息がっ!!前髪にかかってくすぐったい。


