ワタシの愛しの剣士様⭐



「さぁ、まーくん、行こうか!」


私は笑ってまーくんの手を無意識に引いた。


「!!」


しばらく、無言で歩いていると、ポツリとまーくんが呟く。



「聞かないのだな………本当は、気になっているのではないか?」

「んー??今朝の朝食でお腹壊さないかって事?」


その、問いに私は素知らぬふりをする。



「なっ、それもだが……そうではなくて、だな」


まーくんは私の手をギュッと握った。そこで始めて私が手を引いたままだったのを思い出す。



「まーくんの手は、大きいね」


ふと、感じたまーくんの手の温もりに、私は少し胸がドキドキした。



年下でも、私の手がすっぽり入ってしまうほど大きい。