ワタシの愛しの剣士様⭐



「るな、今日は千春の髪とかしてくれる?」

「千夏と一緒に寝てね?」


「千春、千夏………」



おねだりをする二人を、まーくんは寂しそうに見つめる。




この感じ…………もしかして……


二人のおねだりに、そしてまーくんの悲しそうな顔に私は気づいてしまった。


二人は、寂しいんだ。だから、約束を作って、また私があの家に帰ってくるようにって………



思い違いかもしれないけど、それを全て否定は出来ない。



この家族は、今も悲しみと戦ってるのかもしれない。そんな私が出来る事なんて、これくらいしか……



私は二人に歩みより、二人の手の小指に自分の小指を絡めた。