「そ、そうなんだ?じゃあ、私はもう帰っていい?」
よし、ここはもうさりげなく帰ろう。
お願い、神様!!私を助けると思って、騙されて!
「そうだね、もう夜も遅いし、帰ろう」
「え、本当に!!?」
うわーい!!神様ありが………
「僕の家に」
い、いゃああああっ!!!
何でそうなるのよー!!!空気読んでよ!!
万歳しかけた手を降ろし、自分の体を抱き締める。悪寒が止まらない。
もう目が普通じゃないし!!
どうしよう、本気で連れてかれる、監禁されるぅぅ。
「お前ら、僕のハニーを車に乗せて」
「ハッ、組長!」
「承知しやしたっ!」
誰が、ハニーだ!!承知するなぁぁっ!!と突っ込みかけた言葉を飲み込んで私は全速力で走り出す。
当然、抵抗虚しく男3人に取り押さえられた。
「いたたっ……は、離しなさいよ!!」
「あばれるからだよ、椿ちゃん」
関根さんは捕らわれた私を見て恍惚とした顔をする。
うげ、ヤバイ!!
本当にヤバイとしか言えない。私の体が危ないよっ……


