教室に入るとすぐに渉の周りには、人がいっぱい。遥は、学校にいる間渉と話してないのだ。
「はぁ」っとため息がもれる。でも、家に着いたら楽しいことが待っていると思うと心が弾んできた。すると、前には、渉がいた。遥はびっくりした。誰かいることに気がついたのか、渉がこっちを向いた。「まるで私ストーカーみたいじゃん」と思いながら、並んで歩いた。「ドキドキ…ドキドキ」今にも心臓が飛び出してきそうだ。いろんな話をした。誰にも話せないこと、秘密なことをたくさん話した。遥はすっきりした。家に入るときちょっと寂しかった。
遥の親は普段いない。だから自由。兄弟もいないから寂しいけど、好きなことができる。私の夢は芸能人になること。でも、みんなの前では、お医者さんになりたいって言ってる。親が医者になれっていうから。でも、歌ったり、踊ったりすることは大好き。ドキワクがとまらないから。
「あぁ．遅刻するやばっ」パンをくわえて猛ダッシュ。「今日はいい天気だ」でも、悲劇になることまでは予想できなかった。