今日から中学1年生、元気いっぱいの西木野遥。入学式が終わりひと安心していた帰り道の途中、石に躓いて転んでしまった。「痛たた」遥がおきようとすると、目の前に急に手が出てきた。遥はびっくりして今度は、尻もちをついた。顔を上げると、同い年ぐらいのかっこいい、男の子がいた。「大丈夫」それが、私の片思いの始まりだった。
次の日、遥は目をさましてカーテンを開けると太陽がまぶしく気持ちが良かった。「今日はいいことがありそう」ルンルンした気持ちで家を出た。そしたら、なんと前に昨日と同じ男の子がいた。制服も一緒。もしかしたら…同じ学年かも。遥は思い切って聞いてみた「もしかして同じ中学1年生ですか?」「あぁ、えっと…」男の子は、困っている。「あぁ、すいません。私、木花中学に通っている西木野遥中学1年です。あなたは ?」「えっと、俺は同じ中学の1年。上野渉です。よろしく」遥は「同じクラスならいいのに…」そのまま一緒に学校へ。遥の胸は、「ドキドキ…ドキドキ」していた。クラス表の前で顔を上げた。「お願い!」…「ヤッタ〜」思わず声が出た。なんと、同じクラスになったのだ。でも、これがじこくの始まりだとは遥はきずかなかった。