麗雪神話~炎の美青年~

セレイアとディセルはブレイズと合流し、野営地とするために水場を探した。

幸い森の比較的浅いところに、きれいな泉が発見できた。

そこにはすでにほかの族長候補たちが集っていた。

「なんだ、ブレイズ、お前らもここで寝るのか」

アヴァが不機嫌そうに三人をみやる。

ディセルがやんわりと答えた。

「仕方ないよ。森の浅いところには、水場がここしかないんだから」

それは一日かけてチェック済みだ。

優しく穏やかな彼が仕方ない、というあたり、ディセルは彼らによほどよい心証を抱いていないらしい。

「ちょうどいいわ。みんなで薪を集めて火を起こして、食事にしましょう。干し肉も持って来たし、きのこと菜っ葉をたくさん集めておいたから……」

そう言ってせっせと準備を始めるセレイアに、族長候補たちは白い目を向けた。

「誰がこいつらなんかと食事するか」

「はっ、俺だってごめんだね」

「いいか、それ以上近づくなよ。そして話しかけるな」

「それはこっちの台詞だ」

どうしてこうも仲が悪いのか。

セレイアがため息をついた時だった。

「セレイア!! 見て!!」