「~〜なっ!俊介様はこいつがどんな奴か知ってるんですか?!」
様?!どんなやつか…。ね。
「知ってる。おまえらよりな。」
俊介は私を喜ばせる天才みたい。
いつも私を救ってくれる。
「な、なんでそんな奴を庇うんですか!」
女はカッとなって顔を赤くした。
「そんな奴?笑わせんな。美帆は俺らの姫だよ。」
恭弥…ちょっと…怖い…。
普段はあんなチャラチャラしてるのに…。
「ひ、姫?……」
女は口をあんぐり開けて、固まる。
すると、いきなり椅子から立ち上がり、
「下坂さん、ごめんなさいっ!」
謝ってきた。
体を90度に曲げて。
俊介は今更。って顔してる。
ほんとに、今更だと思う。
私が姫になった途端、態度を変えるのはおかしい。
「顔をあげて…。」
女は私の顔を見る。
怯えた表情で。
「…あなたを許す気にはならない。けど、謝ってくれてありがとう。
噂のことは…弁解するつもりないから。」
もう、悪口を言わないで。
とは言わなかった。
私はそんなに弱くないから。
仲間がいるから。自分で身を守れるようになるから。



