家に居るのと同じくらい快適かも…





「っっあっ!」


おじいちゃんに連絡してなかった…




「どうした?」


俊介は歩きながら話した。



「きっとおじいちゃん心配してる…」




そう言うと、俊介はスマホを渡してくれた。




「電話しろ。」



電源つけても、
ロックがかかっていて開けなかった。




「あ、ロックは1024だ。」



えっ…。


私の誕生日の番号だ…。

偶然?!




「何やってんだ、はやくかけろ。」


あ、そうだった。




家に電話をする。



「もしもし?おじいちゃん?」



「美帆かい?!あぁ、よかった。帰りが遅いから探しに行くところだったよ。どこにいるんだい?」



「………えっと…友達といるんだ…。あの、…今日は友達の家に泊まります!」



おじいちゃんに初めて嘘をついた。
今まで、友達も、彼氏もいなかったから。


嘘ついてごめんね。




「おお、そうか。友達によろしくいっといてな。おやすみ、美帆。」




「うん、おやすみ、おじいちゃん。」




怒ってはいないみたい。


むしろ、喜んでるような感じだったな。


なんか…優しい声。





私は俊介にスマホをかえす。




総長室と書かれたドアが目の前にあった。高級感が溢れていた。



カチャッ


「そこのソファーに座れ。」



そう言うと、私をおろした。





……



「何やってんだよ。早く。」




…いや…だって…ねぇ?



何この部屋!




冷蔵庫?!




でっかいエアコン?!




ソファー4個?!



風呂場?!



パソコン…五台?!




す、すごい…




「ああ、一応生活できる物は揃ってる。」



生活って…それ以上の物がたくさんあるじゃないか!!








「へぇ…。」




わたしはソファーに腰をおろした。