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ー私が幼い頃ー


「パパ!どこ行くの?」



「お仕事だよ。ついてくるかい?」



「いいの?行きたい!」



「じゃあ、行こうか!」



「ママは?」



「もう向こうにいると思うよ。急いで行こうか。」




「うんっ!」





パパの会社は財閥。


ママは、パパの秘書。




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この日、私がついて行ったのが間違えだったのかもしれない。






「ついたぞー!」



「わーいっ!オレンジジュースのみたい!」




「いつもそれだなー!いいぞ、持ってくるから、ママの部屋行ってろ。」





「はぁーい。」






「ままぁ?」




「美帆ー!来たのね。随分早かったわねー!」




「えへへ。マッハできたんだよ!」





「ふふッ。そうなの?お疲れ様。」





「オレンジジュース持ってきたぞー。」





「ぱぱぁ、ありがとう。」




「ぷはぁ、おいしいっ!」





「良かったわね!」





「うんっ!」




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この直後だ。悲劇が起きたのは。