私が頭に?を浮かべていると、沙奈が耳打ちして教えてくれた。



「俊介はね、きっと私に妬いてるんだよ!」



妬いてる…?!



「不機嫌…なの?どうやったら直るかな?」



私が同じように耳打ちして聞いた。



沙奈はふふって笑った。




そして、怪しげな笑みを浮かべて言った。





「俊介が一番だよって言ってみて!」





…え!


それはちょっと恥ずかしい。



だけど、せっかくの体育祭だから機嫌は直して欲しいし…




よ、よし!やるぞ!





「俊介?えっと…俊介が1番だよ?」




私は照れながら目を見て言った。


みるみる赤くなっていく俊介。



??



「教室行くか。」




私の頭に手を置いて、ポンポンしてくれた。



俊介の顔は、まだ赤いままだった────