ブォォォォん



外がバイクの音でうるさくなった。






「んっ…いまなんじ…」



と聞いても誰もいないから返事はない。




置いてあった目覚まし時計を見ると…



「8時?!」



今日は始業式だから遅刻できない。



私は速攻で着替えて、家を飛び出した。




「いってきまぁぁぁすっ!」



「おっせぇぞ。」


「ごめん。」



俊介はバイクの後ろを叩く。

これは乗れって合図。




ヒョイッ



「掴まってろよ。」



私は俊介の腰に手を回して、ギュッと強く抱きしめる。



これが私の日課になっていた。


バイクの音すれば起きて、一緒に登校する。