「ねーねー、トーゴ」


コソコソと耳打ちするナツの顔を見た

何となく、目がトロンとしている


「どうした?」


「あのね…眠たい…。寝ても、いい?」


小さな声だが、顔を天井に向け大あくびをしたので、隠そうという気はないらしい


「………ここは市民の人達が来るんだ。そこら辺で寝てたら印象も悪いから、奥にある会議室で寝てろ」


「かいぎ…し、つ?」


「………先に部屋に帰って寝てても構わねーけど…。どうする?」


「………」


考え込んでいるのか、腕組みをし眉間に皺を寄せたまま、床の辺りをジッと睨んでいる


「トーゴ、早く帰ってくる?」


「ん?………まぁ、遅くはならないつもりだけどな」


「じゃあ、家で待ってる!」


パァッと表情が明るくなり、満面の笑みを見せるナツ