「死ぬって…」


「あぁ、すぐに死にゃあしないよ。ただ死ぬまでの間は、ひたすら痛みに耐えて生きてかなきゃならないけどね」


「そんな…」


「サッサと死んだ方が楽になれるよ、言い方悪いけどさ。動物なら安楽死だよ」


「他に方法は?」


「ないね」


きっぱりハッキリと、俺の目を見てそう言い切った


「モルヒネとかの鎮痛薬出しておくよ。ただ、これも嘔吐とかの症状を引き起こすことがあるから、吐いたもん喉に詰まらせて窒息させないように気を付けな」


薬を押し付けられ、現金払いじゃないと受け付けないと言われ、治療費と薬代の20万を払う

死ぬまでの間に薬がなくなったら、また取りにこればいいらしい


「せいぜい、苦しまないようにさせてやりな」


そんな言葉を背に、病院を後にした