△▼△▼△▼
『温泉行きたい』
そんなメールが届いたのが、雪が降り始めた昼頃
今朝ナツが何か言いかけて止めたのは、これのことか
本人に確認すべく、あえて返信はせずに帰宅する
「ただいまー」
幸い昼間に降った雪はすぐに止み、足元もそんなに濡れずに済んだ
玄関のドアを開け、室内が寒いことに不安がよぎる
奥に見えるリビングのドアの向こうの電気は点いたまま
「ナツ?寝てるのか?」
いつもなら風邪でもすぐに飛んでくるはずだし、寝てるなら電気を消している
「ナツ?」
玄関から一番近い、寝室のドアを開いた
真っ暗な部屋の電気を点けると、ベッドは空っぽ
「ナツ!」
不安が現実になる
リビングを開けて目の前に飛び込んできた光景
それは、床に倒れこんだナツの姿───
『温泉行きたい』
そんなメールが届いたのが、雪が降り始めた昼頃
今朝ナツが何か言いかけて止めたのは、これのことか
本人に確認すべく、あえて返信はせずに帰宅する
「ただいまー」
幸い昼間に降った雪はすぐに止み、足元もそんなに濡れずに済んだ
玄関のドアを開け、室内が寒いことに不安がよぎる
奥に見えるリビングのドアの向こうの電気は点いたまま
「ナツ?寝てるのか?」
いつもなら風邪でもすぐに飛んでくるはずだし、寝てるなら電気を消している
「ナツ?」
玄関から一番近い、寝室のドアを開いた
真っ暗な部屋の電気を点けると、ベッドは空っぽ
「ナツ!」
不安が現実になる
リビングを開けて目の前に飛び込んできた光景
それは、床に倒れこんだナツの姿───

