おバカな魔女様

次の日、俺は教室に行った。

まだ来てないな。

それにしても、学校にこんなボロい場所があったとは。

「誰もいないんだけど。」

嘘だろ。

時劇 有咲は、真っ直ぐ前だけを見つめてそう言った。

魔女なのに、人の気配に気付かないなんて...。

ソイツは、俺に気付きもせず席についた。

よく見ると寮を間違えたり、昨日俺と由良蘭を覗いてたヤツだった。