「今日もいい天気、絶好の洗濯日和でよかったー」


日曜の朝早くから、ベランダで布団を干している桜子。


毎日服の洗濯はするが、布団のシーツやカバーを洗うのには中々手間がかかるため毎月1度、日曜日にはいっきに洗うのだ。


白いシーツをパンッパン!と広げて、干していく。フンフンフーン♪と鼻歌を歌いながらご機嫌な桜子であった。


1枚2枚と手際よく次々と、ベランダに並べて干していく。


「よし、これでシーツとカバー終わり!次は服、洗濯機終わってるかな?」


2階のベランダからの眺めは、朝日がサンサンと輝いていた。


風が気持ちいいな~。早起きして正解だったな!


そよ風に感動しながら、ぼけーと住宅街の景色を眺めていた。


あれ、私今凄く不審な光景を見ているような。あれ、不審すぎるよ!


何あの男の人?電柱の陰に隠れて、双眼鏡を持って!!


もしかして、泥棒が下見にきたとか。じゃ、なさそう。ずっと、前見てる。


怪しいパーカーを着た、男は肩を上下に動かしながら何かを見ているようだった。