「お前、それでいいのか?俺は、ちゃんと告った方がいいと思うけどな。」

チクッ

何かを押し殺したように低い太陽の声。

その声が何処と無く寂しげに聞こえた。

自分でも、そう思ったよ。

でも、さ。

でも、私がどうしようともう遅いよ。

無言を押し通す私に呆れたのか、

太陽は小さなため息をはいた。

それは、冬でも無いのにキラキラ輝いて

夏の空に溶けてていくように見えた。

空の青が眩しい。

それから、どことなく居心地が悪い

時間が過ぎていくだけだった。

二人の間に、

少しだけ隙間ができたように感じる。

やっぱり、太陽の目を見れないでいる。

「ねぇ、太陽。」

気分を変えようと、

明るい口調で話しかける。でも‥‥。

「なんだよ‥‥。」

さっきと変わらない声の太陽。

ねぇ、こっち向いてよ。

「私ね、本当に後悔してないよ。たしかに、告いたかったけどさ。でもね、なんか二人を応援したいって、ずっと見ていたいって思ったのだからね」

いいんだ、もう

そのひとことは、何故か出てこなかった。

いや、出る前に消された