同時に私の手を握る友行の右手に力が込められた。 「俺は深紅が好きだよ」 突然呟かれた、ズルくて汚い私への愛の言葉。 私はだらしなくぽかんと口を開けたまま友行を見た。 「深紅が何であっても。こうやって一緒に居て、俺を大事に想ってくれるなら、俺はずっと深紅が好きだ」 キレイ事を並べるような男ではないけれど、それでも疑ってしまう。 彼女が人の夢を食べて生きてるような、貘だなんて事実、平然と受け入れられることではない。 私は友行の顔を覗き込んだ。