今夜もまた友行は、ご機嫌な様子でやってきた。 「深紅、シュークリーム食べるだろ?」 「あ、うん」 コンビニの安いシュークリームでも、幸せそうに食べる友行が隣に居ると味が変わる。 やんわりと甘くて、美味しい。 相変わらずぽよぽよした笑顔を絶やさない友行は、私を抱きしめては口づける。 そして一言一言に想いを込めて、私に「好きだ」と言う。 まるで私が、世界で一番大切な女の子みたいに。