日に日にやつれていく友行。私が心配して声をかけると、平気だと言って笑う。 だけど平気なはずがない。 貘が見せる悪夢は、少し嫌な感じだとか、後味が悪いとかそんなレベルじゃない。 友行と付き合って一ヶ月。かつて一人の男とこんなに一緒に居たことなどない。 どんなに穏やかな人間でも、悪夢に囚われて精神を病む。 友行だって、そろそろ限界のはずだ。