カーテンの隙間から柔らかに流れ込む朝の光。

ベッドから抜け出し、シャワーを浴びる。


濡れた髪をバスタオルで拭きながらベッドに戻ると、男が起きていた。

ペットボトルのお茶を口に含んでいる。

ぼんやりしたその目は私の姿を捕らえるとパッチリと開いた。


「深紅(ミク)、おはよう」

「おはよ、たっくん」