「嬉しい、大事にする」 そう言って友行は、ガラスに触れるみたいに優しく私を抱きしめた。 なんでこんな事になったんだろう。どうせまたすぐに使えなくなるのに。 だけど友行の性格的に、確かな関係がないと不安になるのかもしれない。 どうせしばらくは彼の夢にお世話になるんだし、まぁ良しとしよう。 そんな風に自分を納得させて、私は友行と付き合うことにした。