私はなんだかムズムズして、友行の腕から抜け出した。

洗面台で顔を洗って、少し落ち着かせる。

なんかコイツ調子狂うな……
私は頬をパチンと叩いた。

私は濡れた顔を洗い立てのタオルで包みながら、友行の側に戻る。


「ね、友行くんも授業あるよね?」

「あぁ、うん。一度自分の部屋に戻るよ」


化粧水を手に取り出して肌に馴染ませていると、隣から視線を感じた。


「ん?なぁに?」

「俺と付き合って」