飲み会がお開きになったあと、奈々やそのゼミ仲間達はこの後の予定について話している。

その輪のそばにオマケみたいにくっついている友行を発見。

私はさりげなく友行に近付いて、彼のシャツの裾をつまむ。


「友行くんもこの後どこか行くの?」

「え?あぁ、奴らに付き合うつもりだよ」

「そっかぁ……」


私は少しだけ俯いてみせる。ウザくならない程度に気を引くために。