飲み会当日、私はゆるいパーマを丁寧にセットする。 柔らかいワンピースを着て華奢なネックレスをつければ完璧。 奈々と駅で待ち合わせて、飲み会の行われる居酒屋に向かう。 その居酒屋はお洒落で料理も美味しいと評判だ。 奈々はポップな腕時計で時間を確かめながら言う。 「女と男、4対4なの」 「合コンみたいね」 「深紅は慣れてるでしょ?」 奈々はケラケラと声を出して笑った。