「ま、グスグスしてとられねぇことだな」

すっと中田は立ち上がる。

「2組の浅野、南に気があんぞ」

肩に手を置くと、さり際に耳元で囁く。

「は!?どういう」

聞こうとすると

すでに中田は、はるか遠くでさっきのテニス部と仲良く会話している。

あの女好きめ…。

部活もあれぐらい精を出して欲しいところだ。

けど

時々、中田の積極性がすごく羨ましくなる。