『で、エイプリルフールだけど…
嘘ついてみるのよ。
翔さんに!』



キラキラという効果音がピッタリな笑顔で言う茉莉はやっぱり酷い…



『嘘?』


『そ。もしも、本当に翔さんの気持ちが離れてるなら、別れることになるけどね?』



『実際はそんなこと有り得ない話だけどね…』なんて茉莉が呟いたのは聞こえてなくて…



私は一世一代の決心をした


『どっ…どんな嘘、つけばいいの?』


『あのね………』



茉莉は怪しげに笑いながら、私の耳元で囁いた。

その“嘘”を・・・・・・


それからは、茉莉から

大貴さんの愚痴を聞いて、

一緒にショッピングをして帰った