10月になり、すごく楽しみだった修学旅行があった。
わたしの泊まる部屋のメンバーは、香澄、薫、樹理亜、舞、優香、そしてわたしの6人だった。
夜になり、お泊り恒例の、恋バナが始まった。
すると、薫の口から純也の名前が出た。
「みんな聞いてー。うちさぁ、少し前から純也と付き合ってるんだ。」
わたしの頭は真っ白になった。
「ウソ…で、しょ、。」
信じられなかった。
本気で純也のこと狙ってコクって付き合ってるなんて…。
しかも、薫によればラブラブで、次の土曜日には遊園地デートに行く予定って言ってた。
他のみんなは薫の話に興味津々。だけど、わたしはそんな話聞きたくなかった。
わたしは布団にもぐって静かに泣いた。そして、いつの間にか眠っていた。