手際よくプリントを配る。
「そこの君、なかなかやるじゃん。」
・・・、ありがとうございます。
長めの沈黙。そして、
「そこの君、気に入ったわ。今日からこのクラスの学級委員、お願いね。で、名前は?」
はっ?担任のクセに名前を覚えていない!?
冗談じゃない!
「早く答えないと、ずっと『そこの君』でいくよ?」
それはさすがに嫌だしなぁ。
「神田 和人です。」
「『そこの君』より、よっぽどいい名前ね。気に入ったわ。」
・・・、その後、沈黙がしばらく続いた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…