「多分、来てくれるよ。もし見られなくても、またいつでも連れてきてあげるから」
「そうですね。柊二さん、ありがとう」
私が振り返って彼を見上げたとき、笑った彼が声を張り上げた。
「美緒、ほら!イルカが来たよ」
私は彼が指差すほうに慌てて目線をやった。
そこには五、六頭だろうか。数頭のイルカが群れをなし、まるで船に寄ってくるようにして泳いでくるのが見えた。海の透明度が高くイルカの全身がキレイに見える。太陽光を反射した水面の模様がイルカの背中にキラキラと映っていた。
「わぁ……!」
船の間近にきたイルカたちは、真下を泳いでいたと思ったら続けざまにジャンプをした。急にイルカが飛び上がってきて、驚いた私は声をあげて笑った。その間にも、別のイルカの群れが合流してきて、私は初めて見る野生のイルカに興奮気味に叫んだ。
「すごい!こんなにたくさんのイルカ、初めて見ました!」
デッキから身を乗り出すようにすると、柊二さんが慌てて私を右手で抱き寄せた。
「こら、そんなに乗り出すと危ないぞ」
少し焦った様子の柊二さんに、顔だけ振り返った私はまた笑った。
「そうですね。柊二さん、ありがとう」
私が振り返って彼を見上げたとき、笑った彼が声を張り上げた。
「美緒、ほら!イルカが来たよ」
私は彼が指差すほうに慌てて目線をやった。
そこには五、六頭だろうか。数頭のイルカが群れをなし、まるで船に寄ってくるようにして泳いでくるのが見えた。海の透明度が高くイルカの全身がキレイに見える。太陽光を反射した水面の模様がイルカの背中にキラキラと映っていた。
「わぁ……!」
船の間近にきたイルカたちは、真下を泳いでいたと思ったら続けざまにジャンプをした。急にイルカが飛び上がってきて、驚いた私は声をあげて笑った。その間にも、別のイルカの群れが合流してきて、私は初めて見る野生のイルカに興奮気味に叫んだ。
「すごい!こんなにたくさんのイルカ、初めて見ました!」
デッキから身を乗り出すようにすると、柊二さんが慌てて私を右手で抱き寄せた。
「こら、そんなに乗り出すと危ないぞ」
少し焦った様子の柊二さんに、顔だけ振り返った私はまた笑った。
