君との出会いは、春だった。



君は、小さくて狭いところにいたね。
誰にも気づかれることもなく、ずっと寝ていた。



そんな君になぜかひかれたんだ。
どうしても、触れたくて、近くに来てほしくて…



何時間、一緒にいたのかは覚えてないけど、すごく温かかった。



すごく、安心した。だから、どうしても手にいれたくて、必死に頼んだ。
無理だって思ったけど、ずっと頼み続けた。



そして、君を自分のものにした。



それは、簡単なことではなく、命を預か
るという責任がある。



君は話すことのできない、存在だから。
自分がきちんと理解し、守っていく。