「明純さんこういうときに冗談はやめて。真面目にどうなってるの?」




「冗談?? 言ってませんよ〜」





笑いながら彼女は言う。




「あれ、まだ気付いてませんでした?
いろいろヒントはあげたんですけど」







ちょっと待て……。




どういうことだ?






思い出せ、思い出せ。




会社を出たら花純がいて、体が全く動かなくて、花純に首を締められて、意識失ってノンフィクションの映画観て、そして空にいる。




うん、意味がわからない。





「本当に花純の妹の名前は、明純なんですか? まずはそこからです」



明純はクスクス笑う。




「は……?」