大人女子 × 俺。 可能性確率論

「あれって佑くんの?」
そう茜さんが指差したほうをみるため、俺は後ろをむいた。

指差したほうには、小さな俺の消しゴムが。

……確かにペンケースから出したあとどこにやったか分からなかったっけ。多分ころんだ拍子に後ろにとんだのだろう。

「すいません、俺の消しゴムっス。ありがとうございます。」


俺が消しゴムを取りに行こうと腰をあげたとき茜さんはなにをおもったのか急に「あ!!」と叫んで、自分のポケットをあさりはじめた。

そしてあさってポケットからでてきたのは、
真新しい消しゴムだった。
まだビニールの包装もやぶられてなく、買ったばっかりなことがうかがえた。

「私も消しゴム小さくなっててここくるまえに文房具屋で買ってきたの! だから佑くんにあげるわ。」

とういって俺の手をとり、ポカンとしている間に手のひらの上にその消しゴムをおいた。


……いやちょっとまて、消しゴムってポケットのなかにいれとくもんなのか?

って突っ込むところはそこじゃないだろ。

「俺、もらっちゃってもいいんですか?」

「いいよいいよ、それは今回の給料ってことにしといて。」

………

……いいのか?






俺が納得しない間に茜さんは「じゃあね」といって部屋から出ていってしまった。