透明ガール

普段から髪は三つ編みにしていて、視力が悪いため黒縁メガネをかけている。



特に可愛いという顔ではなく地味で、身長も低い。



それに加え頭が悪い。



唯一、運動がある程度出来るくらいだ。



こんな人がクラスに何人かはいる。



その1人が私。



こんなに地味だとイケメンには関わりたくない。



そう思ってしまうものだ。



「はあー、やだなぁ。一緒に仕事するの…」



一緒に仕事をすることになれば会話をしなければならない。



気の強い女子に目をつけられたら…



うん。殺されるね!



やばい、それはやばい。



こんな細っこい腕、一瞬でポッキリだ。



「でも、榎本になるって決まった訳じゃないし大丈夫じゃない?」



「そうだけどさ…」



なんだか…とてつもなく悪い予感しかしないんですけど。