透明ガール


「ちょっと、ふらついただけ…」



「ふらつくって…。顔もなんか紅い気がするよ?」



紅くなってるの?



頰に手をあててみるが自分ではよく分からない。



「たぶん大丈夫だよ。皆んな待ってるし行こう」



「うん…キツくなったらすぐに言えよ?」



榎本はまだ心配してる様子でそう言った。



「ん。ありがと」



笑顔を返して立ち上がる。



言われてみると身体がいつもより重い気もしたが、



せっかくの打ち上げだ。





気にしないようにしよう。