透明ガール

どんなに粉を塗りたくったって地味子は地味子なんですよ。



怒るのも虚しくなりぼけっとしていると、冬華の動きが止まった。



「ふぅー、うん!我ながらいい出来!」



私を見ながらそう言って首を縦に動かす。



いい出来とか言って…どうせたかが知れてるだろうに。



冬華は上機嫌なままカーテンの向こう側に声をかけた。



「みんなー!終わったよー」



その言葉に反応して皆んなが騒がしく入ってくる。