冬華の目線は一点に集中していた。 ……? 冬華が見つめていたのは、 ビニール袋だった。 「それ、もしかして…」 「これ買いに行って遅れちゃったの。ごめんね?」 桂木がバックの中から取り出したビニール袋を床に置くと、コツン。という音がした。 なんと、ビニール袋から出てきたのはジャムだった。