透明ガール


そんな風に思いながら、少し…いや、かなり軽くなった足どりで冬華達の元に向かう。



近くまで行くと私に気付いた友達が手を振っている。



手を振り返してから信号が青に変わるのを待つ。



色が変わり信号を渡ると、少し駆け足でみんなの元に近づく。



っと、もう少しで着くというそのとき、



「ふべぇっ…⁉︎」



爪先に感じた痛みと共に視界が揺らぎ…


まぁ、盛大にこけた。



「ぅ痛ったぁ…」



咄嗟についた手のひらは少し擦りむいていたが大丈夫だろう。



心配して周りに集まってきた皆んなをしり目にむくりと立ち上がる。



「ちょ…沙奈大丈夫⁉︎」



「えへへ、ごめん大丈夫だよ」



服をはたきながら笑って答えるが、冬華さんはお怒りのようです。