何度傷ついても




話すって何をって聞こうとしたが、聞く前に先輩の口が開く。


「真央ちゃん。海を好きなら何があっても諦めないで想ってて欲しい…あいつさ、産まれてから女を好きになった事が無いんだよ。海とは餓鬼ん時からの親友でさ俺はそれが心配なんだ。もしかしたら海は女より男がって…。中学入って色んな女を紹介してきた。だけど全部駄目。好き意味も感情も教えたのに、そんな感情になった事はないし興味もないってきっぱりと。やっぱり海は女より男がって思った矢先に真央ちゃん。君が居たんだ。」


「…私がどうかしました?」