その後、少しして起き上がったとおるさんはスッキリした顔になっていた
「んん〜
おはよ
何日も寝てた気分」
そう言い笑いかけてくる
私はホッとしてとおるさんを抱きしめた
「さっきはごめんなさい
私、きちんと話します
聞いてけれますか?」
そう聞くと私の手を解き私を椅子に座らせてから笑顔で
「うん、聞いているよ
ずっと
何があったの?」
柔らかく微笑んで見つめられた
私はドキドキしながら話始めた
親のこと、今までどんな生活をしてきたか、どんな風に感じたか、どんな風に怒られたか、何があったか
「…………と、言うわけなのです」
時間がかかったけどとおるさんは聞いていてくれた
後ろには軌条さんがいるここにいたいならどうせは話さなければならないと思い出ていこうとしたのを阻止した
難しい顔をしてこう言った
「そんな家に居たんだ……
親の事もいろいろあるのにいっぱいいっぱい、頑張ったね」
そう言われて頭を撫でられた
軌条さんも
「最後に決めるのは自分だけど、そんなとこから家出したら大変な事になる、その覚悟はあるのかい?」
そう聞かれて力強く首を立てに降った

