「とおる…さん……」
何か言わないとと思い声をかけた
すると笑顔で
「大丈夫だよ
貧血かなにかでしょ?
疲れてただけだから」
そう言われた
私は彼をただ見つめることしか出来なかった
「とおるさんはちゃんと寝てましたか?
ご飯は食べていましたか?
水分を取っていましたか?」
そう聞くと嫌そうな顔をしながら
「何それ?
お母さん?
てかさ、急にどっか行っちゃうし、連絡取れないし、心配で心配で…
俺が聞きたい
ちゃんと寝てた?ご飯たべてた?
なんにもされなかった?」
そう言われて私は
「母親が……
産みの親が菜々子さんでした…
今一緒に住んでいて、
不自由はありませんが
大変です」
そう笑顔で言うととおるさんは心配そうに笑った

