｢御機嫌よう
赤島恵美さん
噂はかねがね
成績優秀、容姿端麗、スポーツ万能、母親はあの原グループの社長原奈々子
父親は赤島財閥の元社長赤島空
育て親はHanaと壱也
周りの人は皆は有名人で大変ね
歓迎させていただきます
クラスは１組ね
地図はこれ
先生は南雲と言う人よ
分からないことがあったら聞いてね｣
挨拶をして部屋を出た
地図を見ながら教室に行った
教室には当たり前だけど知らない人ばかりで
入った瞬間にこちらを見て囁き始めた
先生が入ってきて皆が席についた
先生のとこに行き教卓の前に立つと先生が
｢皆さん
今日からこの教室で一緒に学びます
赤島恵美さんです
仲良くなさってくださいね｣
そう言われて私は
｢赤島恵美です
宜しくお願いします｣
そう言い空いている席についた
休み時間になると一人の女の子が
｢どうも、赤島さん
私、ここのクラスの委員長の内中未來です
どうぞ宜しく｣
そう言われて内中財閥を思い浮かべた
｢ええ、こちらこそ宜しくお願いします内中財閥の一人娘さん｣
そう言いニコリとすると内中さんは
｢で、あなたは赤島と言っていたけどどこのお嬢さんなの？｣
そう尋ねられて赤島空に子供ができたとは報道されなかったことを思い出した
にこりと笑ったまま
｢母親が原奈々子なんです｣
そう言うと周りの子達もあの原か、という顔になりこちらの注目はなくなった
内中さんはみんなの情報を持っていたいのかまだ
｢お父様はどちらのお方なの？｣
そう言われた
私は信じてもらえなくてもいいやと思い
｢赤島空です｣
とだけ答えた
一瞬動きが止まった
赤島空は天才ヴァイオリニストであり大手企業の赤島財閥をわずか15歳でまとめ上げ赤島家最高の頭脳の持ち主だった
