お父さんは一方的に電話を切った
私は嫌な予感がしてふさぎこんでしまった
毛布から出ずに、
明日1日中こうしていればこのことは無かった事になるかもしれない……
私は次の日布団の中から出なかった
ドアを叩く音が気こえてきた
誰かが私を呼んでいる
「めぐっ!」
「めぐ
出ておいで!
帰るよ!」
お父さんの声が聞こえた
まだ私は出ては行かなかった
ドアが開く音がした
「めぐ!
何をしてるんだ!
行くよ」
そう言い布団を取られた
お母さんがいて荷物を詰めていた
お父さんに腕を引っ張られて外へ出された
声は上げないが抵抗はした
逃げようとしていた
女将さんや皆は見ているだけ
とおるさんが来て
「何やってんだよ!
離せ」
そうお父さんに言った
お父さんは
「だれですか?
めぐには家に帰って話さなくてはならないことがあるんです
真実を……」
そう言い私を抱き上げて車に乗った
車が動き出すと私は抵抗のしようがない
黙って家へと帰った

