「へ〜、
めぐちゃんって有名人なんだ〜
すごいね〜
ホエー
握手しよー」


なんて言ってくる


「私…
人と関わるの止めたの」


そう言うと椎名咲が


「思ったより冷たいんだな
聞いてたのは、友達思いで、優しい人だって…」


そう言われて
イラッときた


「申し訳ありません
いつの話してるんですか?
私にもいろいろあります
理想や噂で物事を言うのはやめた方がいいですよ」


そう冷たく言うと
私は離れていくと思ったけど


「そーだよー
さきはいっつもそう
人の事考えてないでしょ?」


そう言われて
椎名咲は謝った


「すまなかった
噂を当てにした俺が間違えだった
でも、尊敬しているのは本当だ
同い年なのにすごいと思った

それから、こいつと
みさと友達になってくれないか?」


そう言われて
今朝のお父さんの話を思い出した


『友達が多くてよく学校の話をしてた』


……私、変わった……


そして、もう一つ思い出した


『………大丈夫。
君をわかってくれる友達は必ずいるよ
だから、お願い。
幸せになってね』


『ふざけんな!
お前なんかに何が分かる!
俺の気持ちなんて……
クソが………』


「………っ!」


最後にあったあの日、喧嘩をしたんだ


わたしのせいで………